ども、イマシタです。
キャンプ歴13年の中堅キャンパーです。
僕はキャンプが趣味と公言していますが、どちらかというと焚火が好きなんです。
もっと厳密に言うと、寒い中焚火にあたって、焚火の揺らめく炎をつまみに焼酎のお湯割りを飲むことが好きなんです。
いいですよね、あの揺らめく炎。
だから、キャンプに行かなくても、焚火だけが趣味って方も多いんじゃないでしょうか?
僕の周りにも何人かいます。
ただね~僕はね~炎見るとお酒が飲みたくなるんですよね~
必然と、帰ることができなくなってしまうんです。
…こう書きながら思ったんですが、ぼく、あまりデイキャンプでのBBQを好まないのは、炎が見えないし、酒飲んで泊まることできないし、誰かに運転させるの好きじゃないし。
てなわけでぇ。とにかく火を燃やしたいんです!
焚火をするためには、焚火台と薪。
基本的にはこの二つがあれば大丈夫なんですが、バトニング(薪を細く割る)するためには何かしらのギアがあった方がいいです。
それが、鉈・手斧・ナイフな訳です。
僕も最初は持っていませんでしたが、周りの人が使っているのを見てほしくなって買っちゃいました。
しかーし!
何の情報もないままホームセンターで鉈を買ったのですが、すぐに根元から折れてしまいました。
その経験をもとに使いやすさから丈夫さまで、いろんな角度からご紹介します。
- 薪を割る道具を用意しようかどうか迷ってる方
- バトニングにはどんな道具が必要か知識が欲しい方
- バトニングにはどんな種類の道具があるのか知りたい方
- そもそも、薪を割る・バトニングって何なの?と思ってる方
ぜひ、参考にしてって下さい!

バトニングするための道具ってどんな種類があるの?
ずばり!
- ナイフ
- 鉈
- 手斧(アックス)
が主ですね。
このあいだ石斧使ってる人見ましたけど稀でしょう。
さて、それぞれ特徴はあるのですが、ざっくり言うとナイフ → 鉈 → 手斧の順番に細い薪から太い薪用と考えてもらって結構です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ナイフでバトニング
僕はナイフはあんまり使ったことがありません。理由としては
- 小さな作業をすることはない
- 思いっきりパカーンと割りたい
- 軽量化を考えてない
- 力には自信がある
- 料理が好きなので包丁を使う
なんかがあります。
ということは、多分これの逆のことがメリットとして考えられるのではないかと思います。
ナイフを使った細かい作業
小さい作業というのは、フェザースティックなどを作るさや、より細くバトニングするといった作業です。
フェザースティックとは薪などの木材の表面を薄く削っていき簡単に着火できように加工した手作りの着火剤、火おこしグッズです。バトニングと呼ばれるナイフ一本だけで薪を割るアウトドアのスタイルに付随した火起こしのための技術でもあります。
https://kurashi-no.jp/I0027838より引用
こういうの好きな人はナイフが使いやすいかもしれません。
あと、木彫りや手作りの木のカップ「ククサ」を作ったりと細かい作業にナイフは向いています。
ククサについては
こちらで詳しく説明してあります。
割った薪が飛び散りにくい
ぼくは、個人的にバトニングも薪割も豪快にパッカーンと割れる方が好きなんです。
薪飛び散り系。
でも、中には

割れてどこに気が飛んでいくかわからないなんてこわーい!
なんて方もいらっしゃるでしょう。
そういう方にはナイフでのバトニングをお勧めします。
薪にナイフを当て上からほかの薪や木槌で「コンコンコン」と叩いていくわけです。
金槌なんかのヘッドが金属製のものでたたくのは止めましょう。
最悪ナイフが変形する可能性があります。
叩くときは金属より柔らかいものでたたくのをお勧めします!
そうすると牧野飛び散りは抑えられます。
道具の軽量化に向いている
ナイフは、鉈や手斧と比べてコンパクトです。初心者や女性にも扱いやすいというのは大きなメリットですね。
バイクや自転車、最近では公共交通機関を使ってキャンプ地までは徒歩という方も増えてきました。
こういった方はどうしても持って行く道具は軽量化したいもの。
鉈や手斧に比べてナイフであれば軽量化が図れます。
切る道具は一つにまとめたい
ナイフ使いの方の中には、バトニングして、肉を焼く、その肉をナイフで切って、ナイフで刺して口に運ぶ。これぞ醍醐味!みたいな方もいらっしゃいます。
いや、うまそうなんです!ワイルドだし!かっこいい!

でも僕料理好きなんで、基本的に料理の時は包丁使うんですよね。
でも、これは軽量化と重なりますが、切る道具はすべて一つにまとめたいという方はナイフを使うのがいいでしょう。
さすがに鉈や手斧で食材切るのはお勧めしませんw
ナイフのデメリット
んで、デメリットというか、やはり、大きい薪を割るのにはある程度のコツがいるでしょう。
あるモーラナイフ使いの女性に聞いたことがあります。

モーラナイフで太い薪われますか?

しっかり研げば出来ると思いますが、いかんせん、ナイフなので鉈ほどの威力はないかと……でも慣れできたので広葉樹も割れるようになりましたよ。
※針葉樹よりも広葉樹のほうが硬くて割りにくいです。
まあ、何にしても使いこなすというのが大事ですね
昔からアウトドアで人気なナイフメーカー「OPINEL」刃の長さによってナンバーが変わってきます。
使っていくうちに柄の部分がいい味出してくるそうです。比較的お値段が安いというのも人気の秘密かもしれません。
後、ナイフの特徴と言えば、その造形美にあるでしょう。
かっこいいナイフいろいろありますからね。僕の知り合いにはナイフだけで30本以上持ってる人がいます。
それほど、ナイフには、人を引き付ける魅力があるのかもしれませんね。
鉈でバトニング

これは僕がそうでした。
過去形なのは、つい先日3代目が根元から折れて逝かれてしまったのです。
まあ、使い方が荒いというのもありますが、結構僕の使い方が、「叩き割り」の「振りおろし」の「太く固い薪」と三拍子揃ってたので、今度は手斧にしてみようかと迷ってたんです。
でもね、調べていくうちによさげな鉈が見つかったんであとで教えます。
まずは鉈のメリット
- 細かい作業が、ナイフよりはしにくいが斧よりはしやすい
- 日本人の血が騒ぐ
- 比較的安価なものが近場で手に入る
ですかね。でも、デメリットも
- 取扱注意
- 斧に比べ薪を割りにくい
- 安物買いの銭失いに陥りやすい
な感じです。
まずメリットのほうから。
鉈は細かい作業が、ナイフよりはしにくいが斧よりはしやすい
一番目の理由が、ザ・中間管理職みたいな感じでしょう?
いや、これ結構大きな利点ではあるんですよ。
きれいに研いでおけばフェザースティックもできますし。
まあ、これには鉈を研ぐという技術も必要になってきます。
竹鉈なんて、細かい作業向きなのもありますしね
鉈は日本人の血が騒ぐ
まあ、なんといっても、日本の風土に合わせて進化してきた道具ですから、日本人の血が騒ぐってのはありますよね。
僕だけですかね?
僕が最初に斧ではなく鉈を選んだのも、キャンプで知り合ったおじいちゃんが年季の入った、しかしギラギラに研いである鉈で、竹をスパンスパン切って、あっという間に箸を作ってくれたのを見た時からでした。

かっくいい~~~~おいらも、あれ欲しい~~~~
鉈は比較的安価なものが近場で手に入る
で、近くのホームセンターで4000円くらいだったかな?
即買いでした。
それが初代、二代目、三代目と続くんです。
鉈のデメリット
危ないです。
とにかくある程度の使い方は勉強するか、鉈使ったことがある人に聞いたりしてください。

また、斧に比べ思いっきり割るというよりもバトニングに向いてます。
振りおろしで割るというより何かでたたくか、薪と鉈を同時にたたきつけるという割方。説明ムズイ
で、僕のように何本も買う羽目になるというのもデメリット。でもね、これは僕が悪いんです。何も調べずに買ってたから。
根本折れからはおさらば!フルタング構造の鉈‼
鉈の最初のほうで書いたよさげな鉈というのがフルタング構造の鉈‼
フルタングとは、ざっくり言うと、普通の構造は柄の途中までしか鋼の部分はないんですよね。それをクサビで止めてるみたいな感じ。フルタング構造は柄の最後まで鋼部分がある。というか鋼を柄になる板で挟んであるくらいの勢い

詳しくはこちらの方が詳しく説明しています。

これだと多少手荒く扱っても大丈夫なんじゃないかと。
今狙ってるのは、その名も「多喜火鉈」
見た目もかっこいいしフルタング!
ただ、11センチしか刃渡りがなく、ちょっと小さいかな…と感じてしまいます。
刃渡りのこと考えるとシルキーというメーカーの21センチの刃渡りのもの
ただね…これ、柄の部分がゴム製なんですよね…なんとなく、木上の方が「和」を感じるのは僕だけでしょうか?
で、刃渡り時に柄を兼ね備えたのを探してみるとな、な、なんと!あったのです!
Barebones Living(ベアーボーンズリビング) ジャパニーズ ナタアックス 2.0
外国のメーカー‼外国の方が作られてる‼
いや、いいんですよ。ハチェットと言わないで、ジャパニーズ ナタ アックスと言ってるあたり、日本に対してのリスペクトを感じます…ただなあ…メリットで日本人の血が騒ぐって書いてるからな…いいか?いいものはいいってことで!
手斧でバトニング

僕の知り合いにアックス(手斧)使いの女性がいまして。
彼女はナターシャと呼ばれています。

手斧使いでナターシャ!これ如何に!
もうね、バトニングするためにキャンプをしてるんじゃないかってくらいバトニングが好きなんですね。
山々に響き渡るカコーン…カコーンというバトニングの音で目覚めたこともあります。好きだからでしょうかね?彼女のバトニングする音は本当に心地いいのです。
で、彼女のアックスを見て「ああ、鉈以外にもこんなのあるんだ」と思ったのが手斧との出会いです。
手斧の魅力は、なんといっても「割る!」
僕は冬になるとホンマ製作所時計型ストーブをキャンプに持って行きます。
これだと、そんなに細くバトニングしなくていいんです。そっちの方が、火持ちがいいし。
ただ、使う薪は広葉樹が多いんです。これも、火持ちがいいとガスが出にくいという理由。
なので、木を割る道具は少々荒っぽい使い方をします。
それには手斧があってるんですよね。
なので今、手斧にしようか、鉈にしようか悩んでる最中です。
今僕が注目している手斧たち
目をつけてるのは下の3つ。
まずは、手斧と言ったらこれ!Husqvarna(ハスクバーナ)手斧38cm
由緒正しきスウェーデンの農機具を扱うメーカー。
まあ、ミーハーなんでハスクバーナという名前にひかれてるというのが一番なんですがね。
続いて ハルタホース (Hultafors)スカウト 840025 H006SV
手斧欲しくて色々調べてたら、なんだか人気者なんです。「切れ味がいい」とか「ちょうどいい重さ」とか「初心者に扱いやすい」とかべた褒めしてる人もいて。
そんなこと言われるとなんだか心動かされますよね?
取っ手のところ見ても、握りやすそうに見えたりして。
最後に、多分、これ買うと思います。Fiskars フィスカース X7
僕、今、薪は半分くらい自分で作ってます。薪が高くて高くて。
つてをたどって丸太、もしくは玉切り(丸太を薪の長さに切った状態)したものを、斧で割って乾燥させる。ということです。一番最初の写真が薪割の写真です。
これは、手斧や鉈ではちょっと難しいです。
この時斧を探したんですね。
その時に出会ったのがフィスカースの斧でした
もちろんハスクバーナやハルタホースにも柄の長さが80センチくらいの斧はあったんですが、柄の部分がカーボン素材で出来ているらしく、人間工学に基づいた衝撃緩和構造で手首など体への負担を減らすそうです。
で、それまで木の柄の斧を使ってた人たちが、口をそろえて「フィスカースは使いやすい!」と言っているの見て、興味が湧いたんです。
結果、この時は知り合いの薪割機を使ったので買いませんでしたが、フィスカースの虜になってしまいました。
で、この鉈か斧かで迷ってる時に

フィスカースにも手斧あるんじゃね?
と思って調べてたら出てきたのがフィスカース X7でした。レビューを見ても扱いやすさは断トツみたいですね。
多分、これ買います!
バトニングするならナイフ?鉈?手斧?まとめ
いかがでしたか?
最後に注意点を。
あくまでも刃物です。取り扱いには十分注意してください。
あと、銃刀法違反に引っ掛かります。キャンプ道具としての持ち運びは構いませんが、キャンプに行った数日後、このような刃物だけトランクに置き忘れてしまい、たまたま運悪く警察から職質でも受けようもんなら銃刀法違反の罪に問われる可能性があります。ご注意ください!
僕はフィスカース X7を選ぶと思いますが、これは僕のキャンプスタイルに合ってるからで、皆さんに合うかどうかはわかりません。
自分のキャンプスタイルに合った道具を選んで、楽しいキャンプライフを送ってください!
コメント