ども、イマシタです。
趣味でキャンプをやっとります。
そのキャンプのこだわりとしてTPOに合わせた明かりってのがありまして。
例えば、食事の時は料理が映えるようにまちゃくちゃ明るく。そのあとマッタリしたいならほんのり明るく。焚火を楽しむときは焚火の明てな具合。
で、食事の時はとにかく明るくしたい派なんです。
今までは電源サイトならばコンセント付きのLEDライト3つくらいで明るくしてたんですが、最近は、高規格のキャンプ場には行かず、自然に溶け込むキャンプが多くなり、これは使えない。
スノーピークのギガパワーランタンあるけど、結構なランニングコストなんですね。
そこで目を付けたのがケロシンバーナー。ケロシンとは簡単に言うと灯油の事。
ペトロマックスというメーカーが人気です。
でも…
昨今のキャンプブームで価格が高騰!95,000とかいうのも見かけます。
いつかは欲しいけど、今は手が出ない…
そんな中、シーアンカーという中国のメーカーの物で5~6千円で買えるケロシンランタンを発見しました!
ただ、取り扱いが難しいとか、すぐ壊れるなんかの評価も多いんです。
でも、東南アジアの屋台なんかでは今も現役バリバリで使われているし、なんてったって燃料が軽油なんでランニングコストがバリバリ安いんですよね!
…買っちゃいました。
今まで5回使ったんで、その使い方とメリット・デメリットを解説していきます!
シーアンカー・ケロシンランタンのメリット・デメリット
最初に言っておきます。5回使って3回ファイアー(不完全燃焼)しましたw
でも、そのたびにネットで調べて、また使えるようになりました。その修理の過程で構造的にも詳しくなったような気がします。
手のかかる子ほどかわいいもんじゃよ
メリット
- 初期投資が抑えられる
- ランニングコストが抑えられる
- 長時間使用可能
- 暖房としても使える
- メチャクチャ明るい
こんな感じかな?
初期投資としては大体相場が5000円から7000円くらい。
先に出たペトロマックスの90,000円やコールマンのもケロシンランタンあるけど、やっぱり20,000~50,000はするみたい。
それを考えるとシーアンカー製はぐっと初期投資を抑えることができます。
ランニングコストは、ギガパワーランタンのガス缶がが700~800円くらいするのに対し、灯油だと1リットル80円くらいですか?1リットルで4~5回は使える量なので、余裕で10分の1くらいです。
これに付随して、LEDランタンやガスランタンは、急に使えなくなることあるんですよ、電池切れとか、ガス切れとか。
ケロシンランタンなら、一回に4リットル(一番小さな灯油入れが4リットルなので)持って行けば、まず、明かりがなくなることはないでしょう
ランタンというよりはバーナーですから、熱も出ます。もちろん暖房としても使えるでしょう。
そしてなんといってもメチャクチャ明るい!煌々と照らしてくれます!
デメリット
- 安物買いの銭失いになりかねない
- 小さいテント内では使えない
- これ単体で照明を賄おうとすると危うい
- 取り扱いが面倒くさい
- ある程度のメンテナンス力がいる
ですかね。
評判が良い人と悪い人の差が激しいんですよ。これは、多分、中国製という事で個体差があるんじゃないかと思います。
僕がシーアンカーケロシンランタンを買ったところは、初期不良がないか確認してくれるところ(アフターサービスもしてくれるけど、その分ちょっと高め)だったんで、ある程度大丈夫でしたが、中には悪い人もいるのでお気を付けください。
ある程度どこまでしてくれるか調べて、信用置ける人から買うことをお勧めします。
小さいテントでは使えないというのは、危ないからです。パップテントなんかのあけっぴろげのテントや、僕が愛用しているスノーピークのランドロックなんかのようなストーブインストールできるようなテントなら問題ないですが、ツーリングドームなんかの1~3人用テント内で使うのはとても危険です。そんな方はタープなどを使って屋外で楽しみましょう。
このシーアンカーケロシンランタンだけで照明を賄おうとすると危ういのは、故障することがあるからです。
僕も実際、キャンプ中に不完全燃焼起こしたときは、分解して修理しました。この時、ほかに照明がないと真っ暗になります。これは、注意してください。
あとで解説しますが、手順に沿ってしないといけないことも多く、また、プレヒートと言って余熱作業が必要だったりと、結構手がかかります。
僕は愛着湧いてきたので、この手順やプレヒートなども「明かりを手にするための儀式」と考えて楽しんでます。
壊れたり不完全燃焼を起こした時に自分で直す力が必要です。そんなに難しいことはありません。僕だってできたんですから。検索すればある程度の情報は得られます。
シーアンカーケロシンランタンの使い方
今回は先日使った灯油の消化も兼ねているので灯油入れとマントル付けは省いて説明します。
灯油は満タンで1リットル入りますが、満タンにするのは危険だし、余白がないと空気の圧力がかけにくいので700~800㎖入れましょう。僕はランタン専用の計量カップを買いました。備品で漏斗がついてきます。
ちなみに、圧力ゲージをひねるとこんな穴が出てきます
ここから付属品の漏斗を使って灯油を入れてください。
①圧力ゲージ横の圧力バルブを締めニードルバルブの矢印を上に向ける
圧力計の横にねじみたいなものがついています。これが圧力バブルです。
下の赤いのがニードルバルブ。矢印が上になってるのを確認してください。
これは、中に小さな穴が開いていて、そこから灯油を噴出するんですが、その小さな穴をニードルで開けたり閉めたりするんですね。そのニードルを上下するのがこのニードルバルブ。
この両脇にあるねじを緩めるとふたが取れます。
見にくいけど、この真ん中にちょこっと出てるのがニードル。
これが上下することで穴が空いたり塞がったりするんですね。
最初に不完全燃焼起こしたときは、このニードル部分と写真上部の穴がずれてて、きれいに灯油が通る道になってなかったから不完全燃焼が起きました。
2回目は、このニードルが折れてました。
ニードルの付け替えも簡単にできましたよ。
②火を手に入れるための儀式「プレヒート」を行う
火が付く行程を簡単に言うと、タンクにつながっているパイプ(ジェネレーター)で灯油を気化させ、それを空気と混ぜ合わせてマントルまで送るというわけ。
ちなみにさっきのニードルの写真が空気混合室です。
で、ジェネレーターで最初に灯油を気化するためにプレヒートが必要になります。
うまい人はバーナーを使ってプレヒートを行いますが、初心者は燃料アルコールを使っての方がやりやすいです。
燃料用アルコールは事前に用意ください。ドラッグストアなどに売ってあります。
付属品でアルコール入れがついてます。
これを本体横の穴から差し込んで
アルコール皿へ注ぎます。
で、さっきの穴から火をつけてプレヒートを行います。
写真撮ったんですけど、昼間だから全然見えませんでした。
ここでよくプレヒートするのがコツで、夏場は一回で大丈夫ですが、冬場(10度以下が目安)は2回はした方がいいです。
※注意2回行うときは1回目の火が完全に消えてからアルコールを継ぎ足してください。火が残ってると注ぎ口のアルコールに引火して大変危険です!
③二ードルバルブを下に向ける
プレヒートが十分に行われたのを確認したら、皿に火が残ってる状態でニードルバルブの矢印を下に向けます。
今ジェネレーターのニードルが下がって穴が開いてる状態です。
④ポンピングして圧力をかけます。
ポンピングして圧力を加えると、ジェネレーターを通って党委が空気混合室に噴出します。
それが噴射口から噴き出すことでマントルが燃え出します。
黒いすすがついてたり変な燃え方するときは不完全燃焼を起こしています。
僕の不完全燃焼3回目は、ニードルにもジェネレーターの位置も問題なかったのですごく悩みましたが、マントルをかぶせるノズルというところにごみがたまっていて、ノズルの穴がふさがっていたのが原因でした。ごみを取り除いたら復活しました。
圧力は1.3~1.5ぐらいが目安です。2という人もいますが、僕ビビりなんで…
最後にポンピングを収納して
完成!
昼間でも直視出来ないほどの明るさです。
消火の仕方
消火の仕方にも手順があります。
僕の2回目の不完全燃焼の原因のニードル折れも、この手順が間違ったためと思います。
まず圧力バルブを緩め空気を抜きます。
すると自然と火が消えます。
熱を冷ましてからニードルバルブの矢印を上に向けます。
はこの手順を間違って、火のついたままニードルを上げてしまったんだと思います。
んで、燃えたと。
まあ、何事も失敗から経験するもんです。
シーアンカーケロシンランタンまとめ
いかがでしたか?
解説見てると意外と使いやすいんじゃないかと感じてもらえると思います。
まあ、これ中国製なんで当たりはずれがあるらしいんです。
たまたま僕のが、当たりだったのかもしれませんが、それでも、6千円でケロシンランタンの知識が増えるなら、安い買い物かもしれません。
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