声優・ナレーターになりたい人必見!声を使った表現での大事な5大要素‼

タイトル表現

ども。イマシタです。

福岡で声優・ナレーター・俳優の仕事を25年以上やってます。

この業界に入った時は顔出しの仕事が多かったんです。

テレビCMやモデルみたいな仕事ですね。

そのころバブルがはじけたばかりで、まだまだバブルの余韻みたいなものがあったんですね。

イマシタ
イマシタ

バブルがはじけるの意味が解らない人はお父さんお母さんに聞いてみよう!

カラオケなんかも勢いある頃で、カラオケのバックに流れる映像なんかも盛んに撮影されてました。

今でも、たまに若いころの自分が出てきたりして

びくっ‼

となることがあります。

でも、世の中が段々不景気になり、顔出しの仕事だけでは生活が苦しくなってきたんです。

そこで、どうにか「表現」の仕事で食べていきたい僕は、「ナレーション」というお仕事に注目しました。

この業界に入ってからすぐに劇団付属のアナウンスセミナーみたいなものに通いましたが、そのころはナレーションにあまり興味がなく、何を教わったのかよく覚えていません。

そのころちゃんとやっとけば…

後悔先に立たず。石橋は叩いて壊す!

そうは言っても時は戻せず。

僕は自分で色々調べて、「声を使った表現」を研究しだしました。

面白いもんで、興味が湧いてアンテナ張り出すと、いろんな情報が入ってきて

さらには、自分の身になりやすいんですよね。

習得したことを現場でアウトプットできたのも幸運でしたが。

今日は、いろいろ研究した中でも声を使った表現の5大要素についてお話ししたいと思います。

  • 声を使った表現を魅力的なものにしたい
  • 表情豊かな声の表現をしたい
  • 声の表現のバリエーションを増やしたい
  • 強調の仕方と種類が知りたい!

とお考えの方には、何かの参考になるかもしれません。

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声を使った表現での大事な5大要素とは?

ズバリ

  • 声の強弱
  • 声の高低
  • 声の速さ(リズム・テンポ)
  • 音色

です。

これは実生活の中では無意識に使っているのですが、マイクの前に立ったり原稿を読んだりするときには意識して使う必要があります。

なぜそれを意識しなければいけないかについては下の記事に書いておきました。

また、普段の生活でも

人を引き付けるような話ができないんだよなぁ

とか

話してる間に相手が飽きてるような気がする

と思ったことがある人は、この5大要素がうまく使えてないのかもしれません。

でも、大丈夫!

人間というものは不思議なもので、この5大要素を意識するだけで、

もっと言えば、自分はこれが足りなかったんだと認識するだけで、

自然と体が反応してくれるんです。

まずはこの5大要素がどういうものなのかお話していきますね。

説明

声を使った表現での大事な5大要素 強弱

声の強弱の種類

のっけから質問です。

あなたは普段何種類の声の強弱を使ってますか?

どうですか?

すぐに何種類と答えられますか?

そんなもの数えようにも数えられない!

と、即答できたあなた!

メチャクチャ声に対する意識が高い系だと思います!

一度や二度は「声の強弱」について考えたことがあるんじゃないでしょうか?

よく意味が分かんない?

と思った方。

とりあえず声に出して試してみましょう。

自分が思う一番大きな声で「声の強弱」と言ってみましょう。

あ、くれぐれもご近所さんや声を出す環境にはお気を付けください。


どうですか?

喉がひりひりするくらいの大声が出せましたか?


では次に、自分が思う一番小さな声で「声の強弱」と言ってみましょう。

いわゆる「蚊の鳴く声」というやつですね。


次に、普通の声で「声の強弱」と言ってみましょう。


これで、3種類の声の強弱を確認できましたね?

今のところあなたが認識できるのはその3種類という事になります。

声の強弱を確認・認識してみよう

では、実際の生活においてはどうでしょう。

例えば土砂降りの雨の中。もうゲリラ豪雨。

その中で10メートル先にいる友達に声をかけるとしたら

どのくらいのレベルの声を出しますか?

地面にたたきつける雨の音にかき消されないように精いっぱいの声「レベル90」以上は出すんじゃないでしょうか?

次に、授業中、先生が説明しながら黒板を書いてる時、隣の人に、その人だけに届く声で話しかけるのは

どのくらいのレベルでしょうか?

相手に届くか届かないかの最小レベルを探るはずです。

また、電車やバスの中で学生が話しているのを聞いて「うるさい」と思ったことはありませんか?

なんでそう思ったのでしょう?

「公共の場所」という自分の中の声の強弱レベルの中で

学生たちは「友達と普段話している」強弱レベルと違うカテゴリーの強弱レベルで話しているからではないでしょうか?

このように、ちょっと思い返してみるだけで色々な「声の強弱」を使い分けているんです。普段から。

ただ、そこにある違いは「無意識」か「意識している」かの違いだけなんです。


でも、今日、声の強弱という事を認識しました。

これからは自分か「どんなシチュエーションの時」に「どんな声の強弱」で話しているのかを

確認・意識してみて、それをインプットしておき、実際に原稿を読むときや練習の時に

アウトプットしてみてください。

大事なのは、「声の強弱」を自覚したという事です。

卓

声を使った表現での大事な5大要素 高低

声の高低による効果

またもやのっけから質問です。

「高い声」と「低い声」どちらが信憑性が高く聞こえるでしょう?

分からなかったら「これは本当の事なんだ」という文章を高い声と低い声で言ってみてください。

どうですか?

多くの人が「低い声」と答えるんじゃないでしょうか?

ではなぜそのように感じるのでしょう?そのあたりの事をお話しします。

高い声の特徴

これはあくまでも「自分の声の高低」での話です。
地声が高いからと言ってこのように感じるものではありません。

例えば

非通知で電話がかかって来た時に、どんな応対しますか?

非通知だから出ない

は無しで!

多分普通よりちょっと高いトーンで話し出すのではないでしょうか?

いわゆる「よそ行きの声」というやつですね。

これは電話の相手が誰か分からずに緊張がある場合、体がこのように反応してしまうからなんです。

また、相手の事に興味がない、もしくは嫌いな場合、その事を相手に悟られまいとして

「またまた~部長はすぐそんなことばっかり~」なんて普段より高い声を出したりします。

人間は自分自身の本質から遠いところの話をするときには声が高くなりがちです。

声を高くすると、自分の本質とぶつかり合わないことを自然と知っているからなんです。

ほかにも高い声は「緊張」「焦り」「否定」「ストレス」ななどの聞こえ方をします。

「金切り声」とかまさにそんなイメージですよね。

これを逆手に取ると、緊張したり焦ったりしてる時には、自分が出そうとしている声より「低く」出すと、相手に悟られにくいという事になります。

低い声の特徴

人間というものは「大事なことを言うとき」「真実を話すとき」「本音を語るとき」には普段より低いトーンで話しがちです。

よく、「肝の座った声」って言うじゃないですか?

その通りで、おなか(自分の本質)とつながると自然と低くなるのです。

電話の場合で説明すると

非通知でかかってきた誰かわからない疑い緊張高い声「もしもし…」

相手が親友だった安心自分の本質に近い低い声「なんだ、あんたかぁ~」

となるわけです。

声の高低を確認・認識してみよう

これも強弱の時と同じですが、自分が普段どんな声の高低を使っているか認識・確認することが大事です。

欲を言えば、同じ言葉でも声の高低が違うとどのように相手に伝わるのか?

自分の中でどのような感情になるのか確認・認識できれば

その分だけ自分の声の高低のバリエーションが増えるという事です。

楽しんで、声で遊んでいきましょう!

ピアノ

声を使った表現での大事な5大要素 声の速さ(リズム・テンポ)

声の速さ(リズム・テンポ)とは?

普段話しているときにリズムやテンポって考える?

と思う方もいるかもしれません。

でもね、意外と無意識ながら速さは変わってくるのです。

例えば、

一刻も早く伝えたいことがあるときには早口になるでしょうし

何か、考えながら(思い出しながら)話すときは、普段よりゆっくり話します。

もっと言えば、人間は相手に理解してもらいたいがために、この「速さ」についてはいろいろなバリエーションを駆使して話しています。

会話になってないときには速さ(リズム・テンポ)が一定

よく掛け合いのナレーションを読むときに

もうちょっと会話にしてほしいんだけど…

なんて要望が来ます。

この時は、ほぼ、この速さについて意識するだけで変わってきます。

会話になってない → 生きた人間として話してない → ロボット → 一定のテンポ・リズム

というわけです。

声の速さ(リズム・テンポ)を確認・認識してみよう

ただこれも、普段自分がどんな声の速さ(リズム・テンポ)を使っているのか?

ついつい話に引き込可れちゃう人はどんな声の速さ(リズム・テンポ)で話しているのか?

それを意識しなければわかりません。

確認・認識して、この声の速さ(リズム・テンポ)をうまく使いこなせるようになれば

それだけでも、相手を退屈させない・うんざりされない話し方ができるはずです。

メトロノーム

声を使った表現での大事な5大要素 音色

音色とは?

これは声色というやつですね。

この音色は多ければ多いほど(厳密に言えば使いこなせれば使いこなせるほど)表現の幅は広がります。

男性でも少なくとも3~5種類、多ければ10種類くらい。

女性の場合は幼稚園児男女、

小学高低~中学年の男女、

小学校高学年~中学生の男女、

高校生~20代女性、

30代女性、

40~50代女性、

60代~80代女性、

こてこてのおばあちゃんぐらいの声色は持っておいた方がいいでしょう。

これは、自分で声に出して研究するしかバリエーションを増やす方法はありません。

物まねをするというのも一つの方法かもしれません。

下の記事の「声の表現の上達方法」というところに書いてあります。

声を使った表現での大事な5大要素 間

間 とは?

これが一番説明しにくいし、一番難しい。

これは日本独特の文化なんじゃないかと思うんです。侘びさびみたいな。

一昔前のTVショー「クイズ・ミリオネア」で答えを引っ張る感じは「間」ではなく「ため」だと思うし

フランス映画の抒情的なやつでは多く見かけるけど、日本の「間」というのとはちょっと違う気がするし。

現に「間」を使った日本語は数多くあります。

間がいい(まがいい)折がいい。いいタイミングである。運がいい。
間が抜ける(まがぬける)1 調子が外れる。拍子抜けする。「―・けた音楽」
2 大事なことが抜け落ちている。「―・けた話」
間が延びる(まがのびる)間隔があいて、物事にしまりがなくなる。間延びする。
間が持てない(まがもてない)1 時間をもてあましてどうしたらよいかわからない。
2 途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%96%93_%28%E3%81%BE%29/

などなど。

それくらい日本人が大事にしている文化なんだと思います。

「間」の使い方

話が旨いといわれる人の多くは、この「間」の使い方と「速さ」の使い方がうまい人です。

「間」は、使いどころによってはその文章が持つ意味を変えてしまう事もありますし

間の使い方によって相手に与える印象を大きく変えてしまいます。

間の入れ方も考えなければいけません。

間を入れずに一気に早口で話してしまうと、何も印象に残らない話し方になってしまいますし

かといって句読点ごとにきっちり間を入れてしまうと、冗長な話し方になり飽きられてしまいます。

間を確認・認識してみよう

間ばかりは適切な入れ方を杓子定規に解説することはできません。

実際に役に立つ間の入れ方を勉強するというよりは

まず、「間」というものが日本人独特の感覚であるという事を認識し

普段の会話の中やナレーション原稿などで

ここで間を入れたらどんな感じになるんだろう?

ここで間を入れたらどんな印象に写るんだろう?

とか遊んで経験することが大事なんじゃないかと思います。

少なくとも、僕はそうやって経験してきました。

それが、今は一番身になってるように感じます。

雪原

声優・ナレーターになりたい人必見!声を使った表現での大事な5大要素‼まとめ

いかがでしたでしょうか?

単語の協調や聴きやすくするために必要な「声を使った表現での大事な5大要素」のお話をしてきました。

ナレーターや声優に限らず、この「声を使った表現での大事な5大要素」を普段からちょっと気を付けるだけで魅力的な話し方ができるようになると思います。

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